院長紹介

こんにちは。

今回は前回に引き続いて

「胸腰部椎間板ヘルニア」

の検査、治療にご説明します。

〇必要な検査

後ろ肢が麻痺する病気は他にもありますので、まずは神経学的検査、血液検査、レントゲン検査を行い、神経の病気以外の可能性がないかの判断や、重症度の判定を行います。

これらの検査結果から椎間板ヘルニアを含む脊髄の病気が疑われる場合は、MRI検査を行い、診断します。昔は特殊なレントゲン検査(脊髄造影という方法)で診断していましたが、それでは神経の検査として不十分であるため、当院では近隣のMRI検査可能な病院をご紹介しています。手術は当院でも紹介先の病院でも実施可能です。

下の画像は脊椎(背骨)のレントゲン検査の画像とMRI検査の画像との比較です。MRIではレントゲンでわからない椎間板や脊髄(神経)が写っているのがおわかりいただけると思います。

 

 

MRI検査が必要でも、飼い主様のご都合などにより、検査を受けに行けない場合は、精度は劣りますが、当院で脊髄造影X線検査を行い、ヘルニアの部位を推定して手術を行うことも可能です。

 

〇治療方法

治療方法は外科手術と内科治療があり、重症度と飼い主様のご意向により治療法を決定いたします。

外科手術

症状が重度の場合はもちろん、軽症でも治らない場合、再発を繰り返す場合は手術を勧めています。脊髄は脊椎(背骨)の中にあるので、椎間板ヘルニアの手術は筋肉を脊椎から剥がし、骨をドリルで削って圧迫されている脊髄を露出させ、特殊な手術器具を使って脊髄を圧迫している椎間板を摘出します。下は椎間板を摘出した後の神経の写真です。

 

 

以前は切開する部分が大きい「片側椎弓切除術」を行っていましたが、傷が大きいと動物の負担が大きく、回復にも時間がかかっていましたので、現在は切開する部分が小さく低侵襲な「小範囲片側椎弓切除術」を行っています。ヘルニア部位が一か所の場合、下の写真のように手術の切開部位は3~4cmで済むことが多いです。これにより、ワンちゃんは術後も痛がることが少なく、比較的早く回復します。当院の獣医師は椎間板ヘルニア手術実績が100例以上あり、椎間板ヘルニアの手術はお任せください。

内科治療

症状が軽度の場合や何らかの理由で手術ができない場合は、鎮痛薬や抗炎症薬などの注射と安静にすることで、麻痺や痛みが改善することがあります。内科治療を選択する場合は症状が悪化しないか、注意深く経過観察する必要があり、4~8週間の安静が必要となります。

当院の獣医師は椎間板ヘルニアを含めた脳神経の病気の治療経験が豊富です。江南、一宮、扶桑、大口を含む愛知県のかたで「肢を引きずっている」「どこか痛がる」などの症状があれば、ぜひ愛北動物病院にご相談ください。

2021年8月9日更新