献血ドナー募集
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血液ドナー登録のお願い
ワンちゃんや猫ちゃんも人間と同様に輸血が必要になる場面があります。しかし、現状だと血液の採血など行う組織は獣医療業界には存在しません。
そのため、慢性的に血液が不足する事態が続いています。そこで当院では必要な血液をいただくためのドナー犬、ドナー猫のご登録を幅広く募集しております。 -
飼い主様へお願い
5kgのワンちゃんが貧血を起こし、輸血を行うことになった際、必要な血液製剤の量は10㎏以上のワンちゃん1~2頭分です。そのため、どうしても供給できる血液量が不足している状態が続いています。またドナー犬やドナー猫の高齢化問題もあるため、献血ドナーの増員は必要不可欠です。
ドナー犬やドナー猫のご登録に関してはさまざまな規定がありますが、一匹でも多くの動物の命を救えるよう、ぜひご協力をお願いします。
ドナー登録について
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ドナー登録条件
- 健康診断で体に問題の無い犬または猫
- 年齢:1~7歳
- 体重:犬15kg以上 猫4kg以上
- 交配予定のないオス(去勢済みかどうかは問いません)、妊娠・出産歴のないメス(不妊手術済)
- 毎年混合ワクチン(犬の場合は狂犬病ワクチン含む)を接種していること
- 過去に輸血を受けた経験がないこと
- 毎年フィラリア予防を行っていること
- FIV(猫免疫不全ウイルス)抗体陰性、FeLV(猫白血病ウイルス)抗原陰性であること
- 治療や手術などで献血が必要となった際は、迅速に当院に来院していただける方
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登録までの流れ
1.問診・身体検査・血液検査を行います(※ヘマトクリット値/血液型、ウイルス検査など)
2.登録表へのご記入をお願いします(※当院の患者様であれば必要ありません)
3.登録完了となります(※費用は一切かかりませんのでご安心ください)
献血の流れ
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Step01
当院からご連絡
輸血を必要とする状況になった際、電話でご連絡します。その後、ご来院した際に献血同意書へのご記入をお願いします。
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Step02
健康診断
検査(身体検査や血液検査など)を行います。もし体に問題がある場合は献血を中止することもあります。検査料は当院で全額負担しますのでご安心ください。
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Step03
判定
輸血対象のワンちゃんや猫ちゃんとの血液交差適合試験を行います。所要時間はおおよそ2~3時間ほどです。
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Step04
採血
血液交差適合の判定が合致すれば血液を採取します。頸部または前肢部からが一般的です。採血後は皮下補液を行います。
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Step05
安静
しばらくは病院で休んでいただき、体調に変化がないかを経過観察します。医師が問題ないと判断したタイミングでご帰宅が可能です。
献血について
- 1回の採血量は、犬:150〜300ml、猫:30~60mlです(体格に応じて変動します)
- 献血回数は年に2回までです。また、前回の献血から3ヶ月以上間隔を空けていただく必要があります
- 使用する器具は全て滅菌された物を使用します。そのため感染症のリスクはありません
- 衛生的に採血するため、マッチ箱サイズ(3×7㎝)程度首元の毛を刈らせていただきます。
- ワンちゃんや猫ちゃんの状態によってはストレス軽減と安全に献血を行うため、鎮静の処置をする必要があります
- まれに採血した箇所に内出血が生じます。しばらくすれば自然に改善するため問題はありません
献血ドナー登録の特典
- 登録時の健康診断(腎臓、肝臓、貧血などの血液検査含む)、血液型判定、血、フィラリア検査、猫の白血病ウイルス、免疫不全ウイルス検査が無料です。
- 実際に血液を頂いた場合、次回の混合ワクチン注射が無料となります。